『オタサーの姫と恋ができるわけがない。』ヴァーチャル舞台探訪+α

2016年10月16日

仙台市内を舞台にしたラノベというのは珍しい、ということもありますが、自分は大学時代を仙台で過ごしていたので、それならいっそ出てきたところを紹介しておこうじゃないか、と思った次第です。

(以下、ネタバレ含む。なお、舞台探訪をする際はくれぐれもモラルとマナーを守ってください)

舞台探訪

まずは第1巻~第2巻で出てきたスポットを。

アニメイト仙台店

初出は第1巻の71ページ。以前は魚屋の上にあったのですが、現在はイービーンズに移転しています。自分は魚屋の上にあったときに行きました。その時、長年の知り合いが「SAOの感想文を出したら入選して店に飾られることになった」とFEZのSNSでメッセージを送っていたので、映画を見るついでに見てきました。ゲームやるついでにこちらも読破しようかなぁ。……シャレにならなくなりそうだけど。

なお、旧アニメイト仙台店にはメロンブックス仙台店が入っています。魚屋の上にあるために魚臭いと言われるのは宿命ですね……。うちは港町出身だから気になりません。

小鶴新田中学高校学校(東北学院中学・高校がモデル?)

主人公たちが通っている高校は「小鶴新田中学高等学校」ですが、実は駅の名前がそのまま使われています(第1巻P76~P77)。

実際の駅から10分というところにある学校は東北学院中学・高校です。もともとは土樋キャンパスの近くにありましたが、老朽化と用地の一部を供与したために小鶴新田に引っ越しました。学校の周囲を水田に囲まれていますが、国道4号線を挟んだ辺りには店が立ち並んでいます。

小説の中では女子生徒も通っていますが、実際の東北学院中学・高校は男子校です。制服はブレザーではなくて詰襟の学生服です。なお、泉キャンパスと同じ敷地に建っている東北学院榴ヶ岡高校は男女共学で、私服通学が認められています。

主人公の家

主人公の家は、

約1キロは直線が続いている、広くて見晴らしが良いのに、しかし人通りが少ないセンチメンタルな大通り。(第1巻P78)

と書いてあるところから推察する限りでは、東は八本松、西は長町南駅周辺あたり。但し、百合姫と一緒に帰れる範囲を考えると東側かと思われます。ここら辺も再開発が進んでいるみたいだし。

長町駅の周辺は昔ながらの店もある一方で、ザ・モールが区役所の目の前にあるなど、再開発が活発です。自分は1999年春~2003年2月辺りまで住んでいましたが、その頃も下宿の裏に高層マンションが建っていました。

国分町

部員勧誘の一幕で、

「吹奏楽部の顧問は、この間国分町の風俗店に入っていくところを見た、って卒業生のツイッターで拡散されていました! 女子生徒は気をつけてくださーい!」(第1巻P153)

と、教師の風俗通いをばらす一幕が。ある意味脅しじゃないかw

国分町と来れば、風俗店や飲み屋が集中している東北一の歓楽街です。かつては駅裏と駅の近くにもこっそりと風俗店がありましたが、今では国分町周辺にソープランドが6軒ほどあるが、それ以外の店は……ごめん、よく知らないや。

但し、ソープのコンパニオンとサービスの質は小名浜に比べるといまいちとの口コミ(というかネットの書き込み)があるので、18歳以上で性病等のリスクを伴うことを厭わない人は3万円を捨てる覚悟で行くべし。店によっては下水道のにおいが立ち込めるところもありますよ……ガクブル。

クリスロード商店街のゲーセンとカラオケ店

ゲーセンは名前が出てないけど、ヒントは商店街の名前にあり。

4月24日(土)--。俺と百合姫は仙台駅前にあるクリスロード商店街というところの某ゲーセンを訪れていた。(第1巻P167)

場所から察するに、「タイトーステーション仙台クリスロード仙台店」ですが、名前は伏せられています。クリスロード近辺にはほかにも何店舗かタイトー直営のゲーセンがあります。どれもこれもデカいので、舞台探訪や映画を見に来たついでに仙台に来たときは是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。かつては駅ビルや駅周辺にもゲームセンターが何軒かありましたが、今では統廃合が進んでなくなったところもあります。セガのゲーセンがなくなったのは惜しい。

また、その1週間後にはカラオケ店にも行ってますが、駅前のカラオケ店はビッグエコーとカラオケコートダジュールなど9店舗あります。こちらは特定できませんでした。

百合姫の自宅マンション

第1巻の終盤近くで部員と一緒に百合姫のマンションに行くことになるのですが、住んでいる場所は東西線の卸町駅周辺。料金は仙台駅からの場合は250円(第1巻P177)。

東西線の卸町周辺は問屋街である一方で、大きなマンションも大学時代にアルバイトをした時に見かけました。現在では東西線の開通に伴って交通の便が良くなりました。大学時代に本屋のアルバイトをしたことがあるんですが、ここまで来るのは大変でしたよ……。

蛇足ですが、東西線の東側の終点である荒井駅は東日本大震災の被災地です。仙台は大都市である一方で東日本大震災の被災地でもあり、地下鉄東西線卸町駅の周辺と長町駅の周辺には今でも応急仮設住宅が立ち並んでいます。

ベルサンピアみやぎ泉

第2巻の冒頭で主人公たちが向かったプールがある場所(第2巻P49)。実際は合宿場を兼ね備えた宿泊施設ですが、夏の間はプールもやっています。今年(2016年)は7月16日~8月23日まで開いていました。

体育館が完備されているところから、普段は研修やスポーツ関係の合宿で使われることが多そうです。但し、朝の食事は一緒なのが欠点(Googleマップの口コミ参照)。場所は富谷市~黒川郡大和町のニュータウンにあります。

花火と仙台土産

第2巻でもちょこっと触れている仙台のお祭りやあれこれなど。

仙台七夕の花火大会

第2巻P90から書かれている通り、仙台七夕の前日には、佐伯一麦の小説『ア・ルース・ボーイ』にも描かれた花火大会があります。作品内でも書いてある通り、周辺は人であふれかえります。地下鉄も大混雑するし、もう大変でした(10数年前に実際に仙台に住んでました)。西公園の混雑は想像がつかないです、ハイ。

仙台のご当地ソングと来れば『青葉城恋唄』ですが、この曲の2番に七夕祭りのことが歌われています。知らない人はぜひ聞くべし! 名曲だよ。

仙台土産

東京に行く道中でお土産話になるのだが(第2巻P147-148)、牛タン弁当はやめときましょう。本文中の悲劇を繰り返さないためにも。帰省するときには萩の月か、白松がモナカ・白松がヨーカンを買ったほうがいいでしょう。

最後に……

小説ならまだしも、ライトノベルで仙台を舞台にした作品は本当にはじめてです。しかもラブコメならば、第3巻が楽しみになってきました。第3巻は文化祭シーズンの話になるとのことですが、他校の学園祭も出してもらえれば(育〇あたりとか)……。

あざといキャラクターはともかくとして、気になる方は『オタサーの姫』シリーズを是非読んでみてはいかがでしょうか。そして、これをきっかけとして『青葉繁れる』や『ゴールデンスランバー』といった仙台を扱った作品に触れていただければ、これ以上の望みはありません。

駄文となりましたが、これにて失礼します。