小林よしのり『目の玉日記』

緑内障の可能性が高いと言われたので、気になってついに購入しました。よしりんの読んで笑える白内障闘病記です。ちょうどいいタイミングで買って正解でした。

なお、この本は2006年に出たものなので、描かれた当時と現在では違うところがあるかもしれませんが、当サイトの感想は本に書かれたことを基本的に尊重して書いています。

(以下、本書の詳細な内容に触れているので閲覧注意!)

見えなくなる恐怖、そして手術へ。

今から15年前にパソコンを使い始めた作者だったが、目から涙が出て止まらない状態が続き、医者嫌いであるのを我慢して眼科に行ったら老眼と診断されてしまう。そこの病院で眼鏡や点眼液を購入したが、それでも涙が止まらない状態が続いた。そのうちに目がかすんで見えなくなり、最初に通った診療所とは別の診療所に通う。そこで初めて白内障と緑内障を患っていると診断された。幼少のころからトイレを我慢したり、漫画家となってから夜型の生活となったこと……と、日ごろの不摂生が目に来てしまったのだ。

白内障は悪化の一途を辿り、手術を決断して別の眼科医を紹介してもらうが、そこで両目とも白内障を患っていることが発覚。両目とも手術しなければならなくなるが、手術できるのはもっと先で、医者は入院を渋る。ついに目が見えなくなって、作者はピンチに陥る!

そんな時に、当時の作者の担当から小田原にある眼科医を紹介されて、作者はその病院で手術を受ける決心を固める。両目の白内障の手術は成功して無事目が見えるようになったが、いざ自宅にある本の背表紙を見て、一目散に伊豆に逃避行。そこでゆったり休養して、ようやく復帰。当時は健在だった堀部師範にも目の大切さを語るほどとなる。

目は大事だよと自分に言い聞かせたい

よしりんと来ると、ここ20数年は『ゴーマニズム宣言』一本で、SPA!からSAPIOに移籍してからは当初のコミックエッセイから思想や政治などを多く取り上げるためか、敷居を高く感じる方もいるかもしれません。ですが、この本はよしりんが50代になって白内障と緑内障をダブルで患って、その治療に苦戦する姿を余すところなく描いています。

不摂生や目の酷使が原因で白内障を一気に悪化させてしまい、最終的には手術することになるのですが、そのおかげでよしりんは休養を取ることの大切さと朝型生活への切り替えを図り、今でもごーまんをきっちりかましています。ただ、この時患った緑内障だけど、今でもきっちり抑えられているのだろうか? ちゃんと眼科医に通って眼の状態を見ているのだろうか? この本を描いて10年以上経ちますが、ちょっとそこが気がかりです。

目の手術をした先生からよしりんに対して眼圧を上げないようにするためにアドバイスされたことはちょうど自分にも当てはまります。仕事でつまらないことで怒ったりしているし、スマホゲーやっているときは長時間下を向きがちだし……。そりゃ眼圧が高くなるわけだわ。そして、ゲームなどをたしなんでいる自分にとって最後のページの一言はグサリと突き刺さりました。ええ、全部当てはまりましたよ……orz。

漫画を描く側も楽しむ側も目は大事です。12年前に出たばかりの時は軽く流していたよしりんの闘病記を読んで、その思いを新たにしました。ホント、いいときに買って正解だったよ。

小林よしのり 目の玉日記
小林 よしのり
小学館
売り上げランキング: 40,204