のむらしんぼ『コロコロ創刊伝説』第3巻

今回は80年代のコロコロコミックを支えた二大ギャグマンガである『つるピカハゲ丸』と『おぼっちゃまくん』の誕生秘話がメインとなっています。どれもこれも懐かしい!

つるピカハゲ丸誕生秘話

『とどろけ!一番』が打ち切られた後、出す作品すべてが打ち切られたのむら先生。そんな時にのむら先生の担当になったのが本橋だった。二人三脚の末にやっと生み出したのが、子供向け漫画誌としては史上初となる四コマ、『つるピカハゲ丸』だった――。

のむら先生のせこ過ぎる倹約生活から生まれたハゲ丸は一気に人気作品となったが、その後は……こればかりはコロコロアニキの連載を見るしかなさそうです。

あまいぞ!男吾誕生秘話

80年代のコロコロはジャンプと熾烈な漫画家獲得競争を繰り広げていた。そんな中で現れた人物が、Moo.念平ことタケツグだった――。男吾は中学編、高校編と続いたのですが、そのきっかけを作った救出編はその後の展開の礎とも言える胸厚の展開でした。ホントに良かったよ!

おぼっちゃまくん誕生秘話

小林先生のコロコロコミックへの参入秘話がついに明かされる!

様々な出版社でギャグマンガを生み出していた小林先生は、担当の必死の粘りっぷりが功を奏してコロコロの連載陣に加わる。しかし、コロコロでの読み切りの評判はどれもこれも今一つ。そんな時に、金持ちの大学生の話を聞いて、逆ギレして描き始めたのが『おぼっちゃまくん』だった……。

小林先生が『おぼっちゃまくん』の誕生秘話で同じようなことを描いていたけど、改めてのむら先生が描くとかえって新鮮に見えてくるから不思議です。なお、この話は『おぼっちゃまくん』だけではなく、茶魔語の誕生秘話と付録の誕生秘話にもつながっていきます。同じような付録をやっていたなんて全く知らなかった。その当時は社会人(?)になっていたし。

「コロコロに爆弾を落としたい」、平山さんのその言葉は後にコロコロだけじゃなく、思想界にも同じことをやってのけるのですが、それはまた別の話。小林先生が80年代~90年代初頭のコロコロの立役者でホントに良かった!

そしてのむら先生は……

最後はのむら先生の話。2016年の8月に母が死去する一方で、その年の12月には初孫が誕生。彼も出会いと別れを繰り返す……。

今回はのむら先生が描いたおぼっちゃまくん誕生の瞬間が新鮮に感じられました。小林先生のあの濃い絵でも充分に面白かったけど、のむら先生の絵でも文句なしの面白さ。ってかのむら先生の描く小林先生、ちゃっかりハゲ丸の考え方が入ってましたw。

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漫画

Posted by 蒼月未来